純粋な日本料理を通じて日本文化を紹介する

2002年
         1031号(10月11日~10月17
日)
純粋な日本料理を通じて日本文化を紹介する
料亭 菊水

by ブライアン・デ・グルメ

 


 日本料理店の老舗「料亭 菊水」をご存じでしょうか。JALの機内食を出している店と聞けばピンとくるかもしれません。お店に行ったことのない方も、きっと一度は料理を口にされたことがあるでしょう。

         菊水は一九六九年、純粋な日本料理を通じて日本文化の一端をタイ、そしてタイを訪れる人たちに紹介したいという思いでシーロム通りに創業しました。

        一九九三年には現在のサトーン通りへ移転、新装オープンしましたが、昔も今も、料理はしっかりトラディショナル。奇をてらわない基本に忠実な本物の日本料理が出され、タイ王室や日本の皇族の方々も非常によく利用されています。

 しかし、だからといって格式張っているわけではありません。各種接待にも使用できる座敷はもちろんですが、気楽に楽しめる炉端焼きカウンターや寿司カウンターといったカジュアルな席も用意されており、またそれらが絶妙な店舗デザインによって仕切られているため、座る席によって気分も雰囲気もまったく別の店のように変えることができるのです。

        「料亭」と名乗っているため敷居が高いと思っている方もぜひ一度、足を運んでみてください。もっと身近な店に感じることができるでしょう。

 懐石、寿司、一品料理、炉端とも、食材は地場ものから日本直輸入のものまで厳選されたものを使い、調理は日本から呼んだ板長を筆頭に熟練の料理人たちが腕をふるいます。

        創作料理を売り物にする店が増えてきた感のあるバンコクの和食業界ですが、ここらでひとつ温故知新、「料亭 菊水」で忘れかけていた本物の日本の味に触れてみるのがよろしいかと思います。         
        
                     上記記事は、バンコク週報からの転載記事です。