葉月味の歳時記‏ 草庵 涼風 馳走一味 ようこそ菊水庵

立秋の8日頃を過ぎると、虫の音があちこちで聞こえ、葉が少しづ;つ落葉することから

葉落つる月、と呼ばれた。

 

ただ、実際は、雲の動きも活発で時折降る時雨や、夕立、日が沈む頃の日暮しの声は目を瞑るとその情景が浮かんできます。

 

月もまた 形を変え、丁度お盆の頃は、家族や親類が集まり、玄関のご先祖をお迎えする野菜の置きを作るのは、毎年私の仕事でした。

 

今でも思い出すのは、一雨降った夕立の後 ほんのりと薫る、空気と木々の匂い。

 

ゆっくりと流れゆく入道雲、見えかくれする青空とほんのりと紅いその空のコントラストは ,子供の私の心にもしっかりと、染み入り  そしてわすれられない思い出となりました。

 

もうすぐ、大きな雨が降る季節。

 

台風が来るから、お庭のお花に盛り土をして守らないといけませんね。   と祖母は話をしていました .

散ることなく終わりを告げようとする、紫陽花にも、枝が離れないようにと、くみひもをする。花壇には水はけのみぞを作る。そんな仕事を手伝っていると、ご近所の方が冷たく冷やしたトマト、ゆであげたばかりの枝豆と男爵を届けて下さいます.

 

何げない日常のほんの、小さな出来事。その小さなふれあいや、その時情景が季節を感じる事のできる宝物ですね。

 

何をしたか?より、何のためにしたか。

 

私達の心を動かすものは、些細な出来事。

 

まな板はいつもの場所に 道具も庖丁も、同じ場所に何十年も変わらず置いてある  けっこう、こんなことが、大事なんだぜ!と親方の話を思い出しました。

 

夏野菜、鱧、鰯、生しらす、穴子、鰈、

 

不思議にどれも、梅や胡瓜、夏野菜との相性はぴったりです。

 

暑さ故に、涼をとる知恵は、日本料理ですね。

 

小さな庵ですが、そして、省みる事ばかりの私どもですが、旬の素材で、皆さまのお越しをお待ちしています。

                       

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