謹賀新年 菊水庵味の歳時記

謹賀新年  睦月 味の歳時記

 旧年中は、菊水庵を格別のお引き立て頂き誠に有り難うございました。
本年も是非、変わらぬご愛願を賜りますようお願い申し上げます。

お正月は、古の昔から その新しい年の豊穣の全てを司る、歳神様をお迎えする行事であり、また、家族一同が集まり睦まじく過ごす事から 睦月と呼ばれました。

今年も、家族が何事もなく円満に暮らす事ができ、作物が豊かに実る事を祈り、歳神様をお迎えする為に門松を飾り、しめ縄 しめ飾り 鏡餅をおそなえするのも 歳神様をお迎えするためでした。

春には「芽出たい」草花や自然の営みが長い冬を越えて 芽吹き初め 全ての生命の誕生 この事を家族で仲睦まじく、お祝いする お正月 あらためて 明けましておめでとうございます この言葉の重さ 大切さを 感じます。

子供の頃 この正月を迎えるにあたり、年末から祖母はおせち料理の支度に取りかかるのですが、つまみ食いをする 私に 「ほら、数の子の膜をとりなさい 」「味噌樽の味噌をもってきて」「塗りのお碗をさらしで吹き上げて」「ほら、水につけた昆布が大きくなったでしょう」かじかむ手を煮豆の湯気にかざしては、手伝いをしたことを思い出します。

銅鍋の煮豆は色よく艶やかに 昆布巻きはあざやかに巻かれ 着物にたすき掛けの祖母は生き生きと 家族の為に そのお料理の準備をしていました。

何の見返りもない ただ、美味しい顔が見たい、その事がつながりであり、睦まじく過ごす為の凛とした 行事 私も師範の資格を取るまでは 親方さんや師匠は 何人かおります。
しかし、一番の先生であり、師匠は この祖母なのでしょうね。
心を配る、心を練る 何代もの間受け継いだ、お料理の献立 
何日も前から、おせち料理の段取りをして、晦日の鏡餅のお飾りまで むだなくこなしてゆくこの祖母の姿が、目に浮かびます。

「こめつぶ一つ おまめさん一つ 野菜の端切れ一枚たりとも、無駄なく頂く事 お料理する事もお祈りと同じなのですよ」初心に立ち返り、皆様をお迎えしたいと思います。

睦月のお献立

鯛ずくし一揃え        1500THB

 《鯛手鞠鮨 お作り 甘鯛さらだ焼き かぶと蒸し 鯛東寺揚げ 鯛茶漬 他》

甘鯛と焼き餅のお椀 
  ばら鮨お弁当ご膳       490THB

 《ランチのみ